高校生の頃12 素直になれないこと

前回の続きはこちらから。

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では、続きます。

目次

素直になれないこと

LINEでやり取りをした次の日、

ホームルームが終わり、やっと声をかけることができた。

 

「昨日、LINEありがとう。」

 

彼が座っているところに近寄り話す。

そしたら彼が、座ったまま手を自分に伸ばし、抱きついてきた。

手を腰に伸ばし、ぎゅっと。

もちろん近くにクラスメイトもいて、女子なんかが

「えっ」と少しざわつきもしたけれど

気にもせず、自分もぎゅっと、抱きついた。

 

こういう時ぐらいいいじゃん。

 

普段だったら、抱きつくのはホモだーとか、彼もそんなこと言うくせに。

襲われるーって言ってふざけるくせに。

今回はお前からだからな?文句言わせねーよ?

そんな風な気持ちでいた。

 

ちょっとだけぎゅーと抱き合った後、今度は頭を撫でてきた。

それがすごく恥ずかしくて、頭は触るな!とか言ったけど

それでも嬉しかった。

 

普段はそんなこと、あまりしてくれないくせに。

こんなことされたら余計に好きになってしまう。

仲直りできた嬉しさと、そんな気持ちで板挟みになった。

 

でも、結局寂しかったのは、お互い一緒だった。

彼も彼で、寂しいと思ってくれていた。

仲直りができたのは良かった。

けれどそれ以上に、

同じような気持ちだったってことが、

本当に嬉しかったのかもしれない。

 

昔と変わらないこと

自分の中で、嫌だと感じることがあれば、

それに対する態度は、今も昔も変わってないなと感じる。

他人への接し方だと、特にそれは顕著だ。

あまりその人と話せなくなる。

話すきっかけがなければ、そのまま、自分からは何もできなくなる。

本当はこっちから話せた方がいい。

自分の悪かったところ、嫌だと思ったことを素直に話せる方がいい。

でも、それが一番難しい。

できることなら、こんな風に何もできなくなってしまうところを、変えたい。

何も話せなくなるところを。

何も話せず、できず、時間ばかり経ってしまうところを。

何が大人なのかなんてわからないけれど、

子供のように不貞腐れ、そのまま引きずってしまうのは

もうやめにしたい。

 

初めて自分が好きな人と喧嘩してしまったことを思い出すと

今も、その態度だったり姿勢だったりが、全く変わらないな、ってことに気づいた。

でも結局、そういうのも含めて全部自分であって

中々変えられないのも、むしろ当然なんだという風にも思える。

 

大変なところもあるけれど、

20代のうちに、こうありたいと思う自分に、なれたらいいな。

変えたいと思うところは、難しくても変えていきたい。

続きは少々お待ちください。

 

 

 

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