高校生の頃「集」16-20

みんなと同じようには生きることができない。異性と付き合って結婚して、子供を授かる。そんな風に周りの友達は、きっと生きていく。同じようにはなれない事実が切なくて、寂しいのは、今も変わらない。

卒業式を迎えても、彼に告白はできなかった。卒業して仲のいい人たちはみんな別々の方向へ歩いていく。そこで縁が切れてしまうわけではないけれど、徐々に大人になって、その関係性は薄れていく。

一年生の頃、自分のことに気づいてしまってから、ずっと胸のうちに重く残っていたものがあった。何度も何度も、自分の死をイメージしては、結局そこに至ることができなかった。ずっと消えなかった、希死念慮の話。

高校を卒業して、その春に自分が同性愛者だと両親にカミングアウトした話。 きっと自分の親も、結婚や孫の顔を望むようなそんな人で、自分のことなんて受け入れてくれないのではないか。そんな親ならいっそ、縁を切ってしまおうー そう思い、旅行に出かける前、勢いに任せ手紙で打ち明けた話。

高校を卒業して、その春に自分が同性愛者だと両親にカミングアウトした話の後編。 幸せの形はみな違っていて、結婚や子供だけが幸せの形ではないということ。あなたの幸せが、自分たちの幸せだと、断言してくれた両親の話。